監修医師のご紹介
高橋 祥 先生
さっぽろ白石内科消化器クリニック
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「人・地域・社会とつながり、健やかな人生を。」
出身は北海道千歳市で実家は酒屋、北栄小学校でスクールバンドに励み(担当はコルネット)、中学校ではバスケやサッカーなどで中途半端に過ごしたため高校受験に失敗し(涙)、1年間の中学浪人の後に札幌旭丘へ入学。バレー部キャプテン(実際は一番ヘタ)を務めながらなんとか現役で札幌医科大学入学し、大学ではラグビー部に所属(ポジションはセンター)、卒業後は大学院も修了しました。
医師となった後は札幌医科大学第4内科(現、腫瘍内科)に所属。震災以前は医局の関連病院にて消化器内科の診療(主に内視鏡検査・治療、抗がん剤治療)を行っておりました。
医師13年目の平成22年に医局から海外留学の打診もありましたが、翌年の東日本大震災を契機に医局を離れ、海外留学も止め平成23年9月に岩手県陸前高田市の県立高田病院に勤務することにしました。
異動直後は、診療のお手伝い震災で生き残った大切な命をがんで失うことを防ぐため、元来手薄であった消化器内科の専門医療を提供しようとがん検診の啓もう活動を行いました(日本消化器がん検診学会雑誌:Vol. 51 (2013) 東日本大震災前後の岩手県陸前高田市における消化器がん検診の実施状況と検診勧奨の取り組み)。
なおこの活動を経て消化器がん検診学会認定医を取得しましたが、被災地では希望者が少なく自身の専門性を生かすことが難しい状況でした。
その後の外来患者との関わりの中で、震災後に生き残ったこと自体を悔やむ方々の多いことを知り、また被災者の引きこもり対策など心のケアも重要とされていたため、被災者に必要なことは生きる意欲・生きがいを取り戻すことと思い、病院の外へ飛び出し医療活動の一環として農作業を介した生きがいづくり活動を行いました
(Disaster Med Public Health Prep(邦題:災害医療と公衆衛生対策)(2015). Health effects of a farming program to foster community social capital of a temporary housing complex of the 2011 great East Japan earthquake)。被災者が農園で癒され笑顔で過ごし体を動かし足腰も鍛えられる。
薬要らず・医者要らず。些細なことですが最も大切なことを被災者の皆さんに気づかせてもらいました。
被災地での活動が約4年でひと段落したため平成27年春に北海道に戻りましたが、被災地での経験が頭から離れず、病気にならぬような医療を提供し生きがいやりがい作りなどの活動にもかかわるべく幅広く活動できる環境を探していたところ、白石とのご縁となりました。
今後の仕事内容として内科診療はもちろん、消化器内科・胃腸科の病気の早期発見などがん検診活動を進め、かつ、生活習慣病治療のアプローチとして、生きる目的・張り合いを見つけることで健康への意識変化を促すことを3本柱として地域に関わりたいと考えます。
3つ目に関してはソーシャルキャピタルという聞きなれない言葉と関連しますが、直訳すると社会関係資本とされる「地域のつながり力」のこと。
これが豊富だと心も体も健康である人が多いとされています。ソーシャルキャピタルの醸成、この活動は自分一人でできることではありませんし自分が主体となることだとも考えておりません。
これから多くの皆さんとともに試行錯誤しながら活動していきたいと考えます。スローガンは「人・地域・社会とつながり、健やかな人生を。」です。
みなさんよろしくお願いいたします。
略歴
- 平成4年 札幌旭丘高校 卒業
- 平成10年 札幌医科大学 卒業、同年に第4内科(血液・腫瘍内科)入局
- 平成11年 札幌医科大学大学院 入学
- 平成15年 札幌医科大学大学院 卒業
- 平成13年 札幌中央病院消化器内科
- 平成15年 清田病院内科
- 平成16年 時計台病院消化器内科
- 平成18年 札幌医科大学附属病院第4内科
- 平成19年 札幌医科大学検査部助教
- 平成20年 小樽協会病院消化器内科
- 平成23年 岩手県立高田病院内科
- 平成27年 王子総合病院消化器内科
- 平成29年 さっぽろ白石内科消化器クリニック開業
資格・学会・役職等
- 医学博士
- 総合内科専門医
- 消化器病学会専門医
- 消化器内視鏡学会指導医
- 肝臓学会専門医
- 消化器がん検診学会専門医
- 産業医