リバウンドしないダイエット方法は、次のとおりです。
- 1日3食バランスの良い食事をする(夕方の間食も問題なし)
- 適度な運動で筋肉量を増やす
- 睡眠時間などの生活習慣を整える
- 長期的にダイエットを行う
- ストレスなく続けられるものにする
食生活や運動習慣を含めた生活習慣の改善がリバウンドをしないための最大のポイントです。
体重の増加は、食事を含めた生活習慣が原因になっていることがほとんどです。そのため、根本から生活習慣を改善しないと、痩せてもすぐにリバウンドしてしまいます。
リバウンドせずにダイエットを成功させたいのであれば、根本から生活習慣を改善するように心がけましょう。
1日3食バランスの良い食事をする
「○○だけダイエット」や「置き換えダイエット」など、偏った食事内容のダイエットは短期的には効果があっても、食事内容を元に戻した途端にリバウンドします。そのため、特定の食べ物だけを食べるダイエットや極端にカロリーを制限する置き換えダイエットは避けましょう。
理想的なのは「まごわやさしい」を意識してメニューを考えることです。「まごわやさしい」とは、「まめ・ごま・わかめ(海藻)・やさい・さかな・しいたけ(キノコ類)・いも(いも類)」のこと。これらの食材を中心に、バランスの良い食事を心がけることで自然と体重が落ちていきます。もちろん食べ過ぎは当然NGです。食事を適量に留めるためにも、満腹中枢が働くよう咀嚼回数も意識しておきましょう。
適度な運動で筋肉量を増やす
運動によって筋肉量が増えれば、基礎代謝が上がり脂肪を燃焼しやすい身体に変化します。
また、ウォーキングやジョギング、自転車をこぐペダリング運動など、一定のリズムで行うリズム運動では、幸せホルモンの「セロトニン」が分泌されます。「セロトニン」は、精神安定と食欲を抑制する作用を持つため、ダイエットの大敵であるストレスによる暴飲暴食を防いでくれます。普段、運動しない人であればこれらの低強度の運動でも筋肉量の増加は見込めるので、まずは手軽に取り組めるウォーキングから始めてみましょう。
ただし、ある研究によると運動によって燃やせる体脂肪は5%が限界ともいわれています。また、身体は食べたものでできているため、摂取カロリーが消費カロリーを上回れば体重減少は見込めません。そのため、効率よく痩せて、かつリバウンドをしないためにも運動と一緒に食生活の見直しも行いましょう。
睡眠時間などの生活習慣を整える
深夜まで起きていて充分な睡眠時間が確保できていないと、暴飲暴食しやすくなります。また代謝も低下して痩せにくい身体になってしまいます。睡眠不足になると太りやすくなる理由は睡眠中に分泌されるホルモンの作用が大きく関係してきます。
1つ目は「成長ホルモン」です。大人には関係ないように思われる成長ホルモンですが、代謝をコントロールしてくれるため、不足すると太りやすい身体になります。2つ目は、食欲抑制効果のある「レプチン」と食欲を増進させる作用を持つ「グレリン」です。睡眠不足になると、レプチンが減少しグレリンが増加するので、暴飲暴食を起こしやすくなります。
睡眠不足になる生活をしていると、これらのホルモンの影響を受けてリバウンドしやすくなります。そのため、しっかりと睡眠時間を確保するためにも規則正しい生活を心がけましょう。なお、睡眠時間の目安は6~7時間といわれています。
長期的にダイエットを行う
短期集中でダイエットを行うとリバウンドしやすくなります。主な理由は2つあって、1つ目は「燃え尽き症候群(バーンアウト)」です。たとえば1ヶ月間、食事を茹でた鶏のササミと玄米、サラダだけで過ごしたり、運動をあまりしない人が毎日10km走ったりした場合、ダイエットには成功するでしょう。しかし、ダイエット期間中のストレスが強すぎる反動で暴飲暴食に走りがちです。
2つ目の理由は、人間が一定の状態を保とうとする恒常性(ホメオスタシス)の生き物であることにあります。急激な体重変化に身体は飢餓の危機を察知して、元の体重まで戻ろうとカロリーを求めます。これにより食欲が増して過食してしまい、リバウンドするという原理です。
これらの理由により、短期での急激なダイエットはNGと言えます。1ヶ月に減らす体重の目安は「自分の体重の3%程度」に留めるようにしましょう。
ストレスなく続けられるものにする
リバウンドの原因となる暴飲暴食はストレスによっても起こります。そのため、ダイエット中にうまくストレスを解消するのもリバウンドしないためのポイントです。
代表的なストレス解消法は、運動や友人との会話、読書、良質な睡眠などが挙げられます。もちろん人によって最適なストレス解消法は異なるので、自分に合ったストレス解消法を模索し、ストレスを溜め込まないようにこまめに発散しましょう。