最終更新日:2023.06.19 | 投稿日:2023.01.09

不整脈とは?脈がとぶ原因、頻脈と徐脈の症状と治し方を解説

不整脈とは?脈がとぶ原因、頻脈と徐脈の症状と治し方を解説

※ このページは、現在準備中です。

血液の循環をになうポンプの役割を果たす心臓。心臓が吐き出す血液の量は、1分間に約5リットル、1日換算では約7000リットルもの血液量になります。

これは心臓の筋肉が定期的に収縮するしくみによっておこるもので、この動きを拍動(はくどう)といいます。

心臓がふとドキッと跳ねるような感覚があったり、早く脈が打つような感じや、乱れうちするような拍動を感じるなど、脈に乱れが生じることがあります。これは不整脈とよばれる病態の兆候です。

本記事では、不整脈の診察をしている医師に監修していただき、脈がとぶ原因や、頻脈と徐脈の症状と治し方を解説しています。

不整脈とは?

不整脈とは、本来は一定のリズムを刻んで拍動する心臓に、脈の乱れが起こる状態です。

私たちの心臓は、規則正しく筋肉が収縮と弛緩を繰り返すことで、全身に血液を送り出しています。この動きは電気信号によってコントロールされています。しかし、何らかの理由でこの電気信号に乱れが生じると、心臓が拍動するリズムは一時的に不規則になります。それが脈の乱れ(不整脈)となってあらわれるのです。

脈が速くなったり遅くなったり、リズムがバラバラになったりと、不整脈にはさまざまな種類があります。不整脈があればすべて病気という訳ではなく、誰にでも現れる正常範囲の脈の乱れもあります。

その一方で、早急にAED自動対外式除細動器と救急車を呼ばなければならないような危険な不整脈があります。時に突然死を招く可能性もありますので注意が必要です。

健康診断などで不整脈が見つかっても「たいしたことはない」と自己判断してしまうのはもちろん賢明ではありません。しかし、心配のしすぎもまたストレスとなってしまい、症状を繰り返してしまうこともあります。

不整脈にはあまり心配ないものと、早く受診すべきものがあることを知り、適切な対処をすることが大切です。

心配のない不整脈、危険な不整脈

運動したときや緊張したとき、お酒を飲んだときや熱があるときなど、日常生活を送るなかで脈が速くなることがあります。 加齢や体質、疲労や過度なストレス、そして睡眠不足などにやっても不整脈を発症します。

たとえ脈が速くなっても、その後で平常に戻れば心配はありません。 脈拍は通常、健康体の成人の場合で安静時は1分間に60〜80回程度といわれています。健康の方でも、1日に数回は不整脈が起こるのです。

一方、不整脈が起こることで命の危険があるもの、危険な不整脈があります。 不整脈で怖いのは、不整脈そのものが引き起こす突然死をはじめ、脳梗塞、心不全、失神などのリスクがあるということ。これらの不整脈は放っておくとができません。

そしてもう1つ、不整脈の危険度を判断する際に考慮しなければならないのが、患者さんの状態です。 どんな方に起きたかによっても、この不整脈の危険度が違ってくるということを頭に入れておきましょう。 患者さんの持病の有無は、大きなポイントの1つです。高血圧や肺に持病のある方、甲状腺異常のある方なども、不整脈が出やすいと報告されています。とくに心臓病(心筋梗塞や狭心症、心筋症、弁膜症など)がある方は、不整脈の危険度が高くなるため注意が必要です。

不整脈の種類

不整脈のタイプによって、その危険度が異なります。もちろん、このタイプであれば治療は不要、無症状であれば心配ないなど、一概にいえるものではないことを理解しておきましょう。 健康であれば治療が必要のないタイプの不整脈であっても、心臓病のある方にとっては命にかかわることもあります。 それでは不整脈のいくつかの種類を紹介します。

脈がとぶ不整脈:期外収縮(きがいしゅうしゅく)

拍動の速い不整脈:頻脈(ひんみゃく)

拍動の遅い不整脈:徐脈(じょみゃく)

この記事をシェアする

こちらの記事の監修医師

南條 光晴

仙台駅東クリニック南條 光晴 先生

宮城県仙台市で「仙台駅東クリニック」を開業しております。院長の南條です。

当院では生活習慣病等の内科外来、循環器専門外来(心臓血管外科術後、カテーテル治療後、ペースメーカー術後等)、そして在宅診療を行っております。病状の安定のためには、医師のみではなく、看護や介護、薬剤管理やリハビリテーションなど多職種が連携しながら、包括的に関わっていくことが重要です。

患者様の医学的な側面だけではなく、生活や人生観、ご家族に寄り添いながら、皆で力を合わせていく必要があります。私たちはそれが医療の本質と考え、患者様の生きがいと、また自分たちのやりがいを大切にしながら、誠実な医療を実践していきます。

監修医師の詳細はこちら

© ヨクミテ|医師監修の医療メディア, Inc. All Rights Reserved.