最終更新日:2024.10.17 | 投稿日:2024.10.11

四十肩・五十肩の症状と治し方、やってはいけないことを解説

四十肩・五十肩の症状と治し方、やってはいけないことを解説

四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)は、肩の痛みと可動域の制限を引き起こし、40〜50代に多く発生する疾患です。発症すると日常生活に大きな支障をきたし、服の着脱や物を取るといった基本的な動作も難しくなります。

本記事では、整形外科医に監修していただき、四十肩・五十肩について、症状の詳細や原因、治し方・予防策(やってはいけないこと)について解説しています。

目次

四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)とは?

四十肩・五十肩は、医学的には肩関節周囲炎とよばれます。肩関節周囲の組織(筋肉、腱、靭帯、関節包など)が炎症や硬化を引き起こし、肩の動きが制限される状態です。四十肩・五十肩のメカニズムは、加齢による組織の変性や炎症、運動不足など複数の要因が組み合わさって発症します。これらの要因により、肩の関節包や筋肉が硬化・癒着し、肩の可動域が制限され、痛みが生じることが特徴です。

「歳だから仕方ない・・・」と通院をためらってしまう患者さんも少なくありませんが、四十肩・五十肩は年齢に関連するものの、諦める必要はありません。

年齢は四十肩・五十肩の治療選択に影響を与えることがありますが、決定的な要因ではありません。重要なのは、症状の重さや生活への影響です。専門医のアドバイスを受け、自分に合った治療法を見つけることで、症状の改善と生活の質の向上が十分に可能です。年齢に関係なく、適切な治療と管理によって症状の改善が期待できます。

四十肩・五十肩のセルフチェック

次のような特徴的な症状が見られる場合、四十肩・五十肩を疑い、整形外科の受診を検討することが推奨されます。自分の症状を確認するために、以下の項目をチェックしてみてください。

セルフチェック項目

  • 夜、肩が痛くて目が覚めることがあるか?
  • 腕を肩より上に上げるのが難しいか?
  • 背中に手を回す動作(着替えなど)が困難か?
  • 髪を洗ったり、物を取るなどの日常動作で肩が痛むか?
  • 肩の痛みが2週間以上続いているか?

    これらの項目に複数当てはまる場合は、四十肩・五十肩の可能性があるため、受診して診察を受けることをお勧めします。早期に診断を受けることで、適切な治療やリハビリが可能になり、症状の悪化を防ぐことができます。

    1. 夜間痛の有無
      ※夜、寝ているときに肩が痛くなる
      夜間に肩の痛みが増し、寝返りを打つ際に痛みを感じたり、痛みで目が覚めることがあるか確認してください。四十肩・五十肩では、夜間痛が典型的な症状の一つです。
    2. 肩の動きの制限
      ※腕を上げるのが困難
      肩より上に腕を上げようとすると、痛みや違和感があってうまく上がらない場合、四十肩・五十肩の可能性があります。特に、腕を頭上まで上げる動作や背中に回す動作が難しくなっている場合は要注意です。

      ※着替えの際に肩が痛む
      服を着脱する際に、肩を動かすのが痛い、特に背中に手を回す動作(例えば、ブラジャーのホックを留める、後ろにファスナーを引き上げるなど)が困難な場合も、四十肩・五十肩の典型的な症状です。

    3. 日常生活での痛みの確認
      ※日常生活の動作に支障がある
      髪を洗う、顔を洗う、物を取る、料理中に物を持ち上げるといった日常の動作で肩に痛みや違和感を感じる場合、四十肩・五十肩が疑われます。
    4. 特定の動作による痛みの確認
      ※腕を後ろに回す動作が難しい
      例えば、車の座席にある荷物を取るときや、後ろにある物を取る動作がしにくい、痛みを伴う場合も、四十肩・五十肩の特徴です。
    5. 長期間の痛みの確認
      ※痛みが数週間以上続く
      肩の痛みが2週間から1ヶ月以上続いている場合、自然治癒を期待せず、整形外科を受診することが推奨されます。
    6. 睡眠の質の低下
      ※痛みで寝付きにくい、夜中に痛みで目が覚める
      肩の痛みが睡眠の質に影響を及ぼしている場合、四十肩・五十肩の可能性が高いです。夜間痛はこの疾患の特徴的な症状の一つです。

    四十肩・五十肩は何科に相談する?-受診の目安

    四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)の症状がある場合は、整形外科を受診するのが適切です。受診の目安は、次のような症状や状況に基づいて判断されます。

    肩の痛みが続いている

    肩の痛みが2週間から1ヶ月以上続く場合、特に夜間に痛みで目が覚めることがある場合は、受診を検討すべきです。

    肩を動かしにくい

    腕を上げると痛みが出る、または腕が肩の高さ(90度以上)まで上がらない場合は、早めに医師に相談することが推奨されます。

    肩の痛みが日常生活に影響している

    着替えや髪を洗う際に痛みを感じる、または寝返りを打つときに肩に痛みを感じるなど、日常生活に支障が出ている場合も受診の目安となります。

    肩に異常な痛みを感じる

    肩を動かす際に電気が走るような鋭い痛みや、肩を動かしたときに「ゴリゴリ」という音がする場合も注意が必要です。

    肩に突然、強い痛みが現れた

    痛みが非常に強く、我慢できない場合や、安静時にも痛みがある場合は、早めに整形外科を受診することが推奨されます。

    これらの症状が見られる場合は、早期に専門医の診察を受けることで、適切な治療を開始し、症状の悪化を防ぐことが期待されます。四十肩・五十肩は自然に治ることもありますが、放置すると症状が長引くことがあるため、早めの対応が重要です。

    四十肩・五十肩の方がやってはいけないことは?

    四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)を患っている方が避けるべき行動について、以下に詳しく説明します。

    肩を無理に動かすこと

    五十肩の急性期には、痛みが強く、無理に肩を動かすと炎症が悪化する恐れがあります。痛みを我慢して動かすことで、症状が長引く可能性があるため、安静にすることが求められます。

    痛みのある側の肩を下にして寝ること

    痛みがある側の肩を下にして寝ると、さらに痛みが増すことがあります。特に夜間は痛みが強くなることが多いため、痛みのない側を下にして寝るよう心掛けるべきです。

    マッサージを受けること

    自己判断でマッサージを受けると、炎症が悪化する可能性があります。特に可動域が制限されている場合は、マッサージによってさらに症状が悪化することもあるため、専門医の診断を受けてから適切な治療法を選ぶことが重要です。慰安目的のマッサージは注意しましょう。

    長期間放置すること

    症状を軽視して放置すると、自然治癒する場合もありますが、多くの場合は適切な治療が必要です。放置すると、肩関節の可動域が制限されたまま固まってしまい、「凍結肩」と呼ばれる状態になることもあります。

    重いものを持つこと

    肩関節に負担をかける行為は避けるべきです。特に痛みのある側で重い荷物を持つと、筋肉や関節に大きな負担がかかり、炎症を助長する可能性があります。

    これらの行動を避けることで、四十肩・五十肩の症状を軽減し、回復を促進することができます。適切な治療とリハビリテーションを受けることも重要です。

    四十肩・五十肩の症状と進行

    四十肩・五十肩の症状は、肩の痛みと可動域の制限が中心ですが、具体的には次のように段階的に進行します。

    急性期(疼痛期)

    四十肩・五十肩は、最初に肩の痛みが突然発生することが多く、特に夜間に強い痛みが現れることが特徴です。この痛みは、肩を動かしていない状態でも続き、睡眠に影響を与えます。日常生活でも、腕を少し動かすだけで激痛が走り、肩をできるだけ動かさないようにすることが多くなります。しかし、肩を動かさないことがさらに筋肉の硬直を招き、結果的に肩の動きがますます制限される悪循環に陥ります。 この急性期は通常2〜3ヶ月続き、強い痛みが和らぐことが難しいため、鎮痛剤やステロイド注射などの治療が行われることがあります。

    慢性期(拘縮期)

    痛みが軽減してきたとしても、肩の可動域は著しく制限される段階です。この拘縮期には、腕を上げる動作や後ろに回す動作が特に困難で、日常的な動作に支障をきたします。髪を洗ったり、服の脱ぎ着をしたりする際に不自由を感じることが多く、この状態が数ヶ月続くこともあります。

    慢性期では、リハビリが治療の中心になります。ストレッチや物理療法を行い、少しずつ肩の動きを回復させることが重要ですが、無理をすると再び炎症が悪化するため、理学療法士の指導のもとで慎重に進めることが必要です。

    回復期

    この時期に入ると、肩の可動域が徐々に回復し、動きが少しずつ自由になります。ただし、完全に元の状態に戻るまでには1年以上かかることもあります。この時期のリハビリテーションも非常に重要で、肩の柔軟性と筋力を取り戻すためにエクササイズを継続することが求められます。

    回復期にリハビリを怠ると、後遺症が残るリスクが高まるため、痛みが消えた後も適切なリハビリを続けることが必要です。

    四十肩・五十肩の原因とリスク要因

    四十肩・五十肩の原因はまだ完全には解明されていませんが、いくつかの要因が関与していると考えられています。

    加齢による組織の変性

    加齢に伴い、肩周囲の筋肉や腱、関節包が硬くなることが、四十肩・五十肩の主な原因の一つとされています。これにより、肩の柔軟性が低下し、肩を動かす際に炎症が発生しやすくなります。特に、運動不足や長時間の同じ姿勢が続く生活をしている人は、リスクが高まります。

    運動不足や姿勢の影響

    デスクワークや車の運転など、肩を動かさない生活をしていると、肩周囲の筋肉や関節が硬直しやすくなります。また、同じ姿勢を続けることで血行が悪くなり、肩関節周囲炎を引き起こすこともあります。

    基礎疾患の影響

    糖尿病や甲状腺疾患を持つ人は、肩関節周囲炎を発症しやすいことがわかっています。糖尿病患者は、体内の代謝が低下し、組織の修復が遅れるため、肩の炎症が長引くことがあります。また、甲状腺疾患も組織の炎症を促進する要因となります。

    自律神経と血流の影響

    肩の炎症や硬化には、自律神経の影響も関与しています。ストレスや睡眠不足が自律神経を乱し、血流を悪化させることで、肩の筋肉が硬直しやすくなります。これにより、組織の代謝が低下し、修復が遅れることがあり、痛みや炎症が長引く要因となります。
    ただし、あくまでも四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)の主な原因は、加齢による組織の変性や使いすぎなどとされております。自律神経の乱れはこれらの要因を悪化させる要因であり、直接的な主原因ではありません。

    四十肩・五十肩の検査診断

    整形外科では、医師が患者さんの症状を詳しく診察し、必要に応じて各種検査を行います。一般的には次の流れで診療が進みます。

    1問診と身体診察

    最初に、医師が患者さんから詳細な問診を行います。痛みの発生時期、症状の進行具合、痛みの強さ、可動域の制限具合などを確認し、患者さんの日常生活にどの程度影響があるかを把握します。

    その後、肩の可動域を確認するための身体診察が行われます。肩を前方や側方に上げたり、背中に手を回したりする動作をさせて、どの範囲で痛みが出るか、どの程度肩の動きが制限されているかをチェックします。これにより、四十肩・五十肩の進行度を把握します。

    2画像検査

    レントゲン検査が最初に行われることが多く、肩関節の骨に異常がないか、例えば骨の変形やカルシウム沈着がないかを確認します。四十肩・五十肩は骨に明らかな異常が見られないことがほとんどですが、他の疾患との鑑別診断のためにレントゲンが有効です。
    場合によっては、エコー検査やMRI検査が行われることもあります。エコー検査では、肩関節周囲の軟部組織(腱や靭帯など)の状態を確認します。MRI検査はより詳細な画像を提供し、肩の内部の炎症や組織の損傷を詳しく評価するために使用されます。

    四十肩・五十肩の保存的治療

    四十肩・五十肩の治療は、症状の進行具合や患者さんの状態に応じて、保存的治療や手術が選択されます。 保存的治療(保存療法)とは、手術を行わず、症状の改善や緩和を目指す治療法です。保存的治療は第一選択として試みられ、複数の治療法を組み合わせて行うことが多いです。

    保存的治療は、症状の時期(急性期・慢性期・回復期)によって適切な方法を選択します。多くの場合、これらの保存的治療で改善が見られ、手術が必要になるケースは少ないとされています

    薬物療法

    痛みを和らげるために、消炎鎮痛剤(NSAIDs)やステロイド注射が使用されます。ステロイド注射は短期間で効果を発揮することが多いですが、過度に使用すると副作用のリスクがあるため、適切な管理が必要です。また、ヒアルロン酸注射は関節の滑りを良くし、可動域を改善する効果が期待されます。

    理学療法

    肩の可動域を取り戻すためのリハビリが非常に重要です。理学療法士の指導のもとで、ストレッチや肩の筋力を強化する運動を行います。これにより、肩の動きが少しずつ改善していきます。また、温熱療法や電気療法を併用することで、筋肉をリラックスさせ、痛みを軽減する効果が期待されます。

    生活指導

    睡眠時の姿勢や日常動作の工夫も治療の一部です。肩に負担をかけないよう、夜間の寝具を調整したり、腕の動かし方に注意したりすることで、症状の悪化を防ぎます。

    四十肩・五十肩を治すための手術

    保存的治療が効果を示さない場合や、肩の拘縮が重度である場合は、手術が検討されます。関節鏡を用いた手術で、拘縮した組織を解放し、可動域を回復させることが行われます。しかし、手術後もリハビリが必要で、再発を防ぐためには長期間の治療が続きます。

    四十肩・五十肩に似た肩の疾患

    肩の痛みや可動域の制限を引き起こす疾患は、四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)だけではなく、他にもいくつか存在します。それぞれの疾患には異なる特徴がありますが、症状が似ていることから、正確な診断には整形外科での診察と画像検査が必要です。以下に、代表的な肩の疾患について解説いたします。

    腱板断裂

    腱板断裂(けんばんだんれつ)は肩を挙げる際に力が入らず、思うように腕が上がらないのが典型的です。特に、腕を頭の上まで持ち上げることが困難になります。肩の上前面で「ジョリジョリ」といった音が聞こえる場合があり、これは腱板が断裂している部分で摩擦が生じるためです。痛みを伴うこともありますが、痛みが全くないケースも少なくありません。特に慢性的な腱板断裂では、痛みが少ない傾向があります。腱板断裂は、肩の回旋筋腱板(肩を動かす筋肉群)が部分的または完全に断裂した状態です。四十肩・五十肩と混同されやすいですが、腱板断裂は力が入らないという特徴が顕著です。

    石灰性腱炎

    石灰性腱炎(せっかいせいけんえん)を発症すると、急に激しい痛みが発生し、肩を全く動かせなくなることがあります。痛みの強さから夜間に目が覚めることもあります。特に40〜50歳代の女性に多く見られ、男女差があります。夜間痛が特徴的で、安静にしていても痛みが持続します。 石灰性腱炎は、肩の腱にカルシウムの結晶が沈着し、それが炎症を引き起こす疾患です。急激に発症し、非常に強い痛みを伴うのが特徴です。四十肩・五十肩と異なり、発症が急で、痛みが非常に強いのがポイントです。

    肩峰下滑液包炎

    肩峰下滑液包炎(けんぽうかかつえきほうえん)は、肩の滑液包(肩の骨や筋肉、腱の間にあるクッションの役割を果たす袋状の構造)に炎症が起こり、痛みを伴う病気です。拘縮(肩が硬くなって動かない状態)はあまり見られず、痛みが主な症状です。 四十肩・五十肩の前段階とも考えられる状態で、肩を動かすと痛みますが、可動域はまだ保たれていることが多いです。早期に治療を行うことで、肩関節の硬直を防ぐことができる場合もあります。

    腱板炎

    腱板炎(けんばんえん)は肩の腱板が炎症を起こし、痛みを引き起こす病気です。肩を動かすと痛みが生じますが、肩の可動域の制限はあまり見られません。 こちらも四十肩・五十肩の前段階とされることが多いです。腱板が炎症を起こしている状態で、痛みがあるものの、肩の動き自体にはまだ大きな影響は出ていないことが特徴です。

    肩峰下インピンジメント症候群

    腕を挙げたときに、肩の棘上筋(きょくじょうきん)と肩峰(けんぽう、肩の上部の骨)が衝突し、痛みが生じます。特に、物を高い位置に上げる動作や頭の上に腕を伸ばすときに痛みを感じます。 肩峰下インピンジメント症候群は、腕を挙げた際に肩の構造が衝突し、腱や筋肉に炎症が起こることです。この疾患は、肩の使い過ぎやスポーツでよく見られます。早期の診断と治療が大切です。

    上腕二頭筋長頭腱炎

    上腕二頭筋長頭腱炎(じょうわんにとうきんちょうとうけんえん)は、上腕二頭筋の長頭腱が炎症を起こし、痛みを伴う病気です。可動域にはほとんど制限が見られないため、腕を動かすことは可能ですが、動かしたときに痛みが生じます。 四十肩・五十肩の前兆症状とされることが多いです。上腕二頭筋の腱に炎症が起こり、痛みがあるものの、肩の動きそのものはまだ保たれている状態です。炎症が進行すると、さらに可動域が狭まる可能性があるため、早期治療が重要です。

    四十肩・五十肩の予防とリハビリの重要性

    四十肩・五十肩の予防には、肩関節の柔軟性を維持するための定期的な運動が非常に重要です。特に、デスクワークや座り仕事が多い場合は、1時間に1回は肩を回したり、肩甲骨を動かすストレッチを取り入れることが推奨されます。また、肩を冷やさないことも予防に役立ちます。寒い季節や冷房の効いた部屋では、肩を温めるよう心掛けましょう。

    リハビリも非常に重要です。肩の可動域が少しでも改善してきたら、リハビリを継続することが再発防止の鍵となります。専門家のアドバイスを受けながら、無理のない範囲で肩の運動を行い、筋力を強化することが大切です。

    四十肩・五十肩のよくあるご質問

    肩の痛みや可動域の制限が数週間以上続くのですが、五十肩でしょうか?

    五十肩の可能性があります。まずは一度、整形外科を受診しましょう。

    肩の痛みが発生して数日で治まらない、または肩の可動域が著しく制限される場合は、自然に治ることを期待せず、専門的な診察を受けることが推奨されます。数週間経っても改善しない場合、慢性化している可能性が高く、放置するとさらに悪化する恐れがあります。
    例えば、腕を上げて髪を洗う、服を着脱する、物を取るなどの基本的な動作が難しくなっている場合は、肩の機能が大幅に低下しているサインです。このような症状を放置すると、肩の可動域がさらに狭まり、治療が困難になる場合があります。なるべく早めに受診してください。

    夜間に肩の痛みが気になり、眠れないことがあります。歳のせいでしょうか?

    歳だからと諦める必要はありません。適切な治療で症状は改善します。

    四十肩・五十肩は、夜間に肩が痛む「夜間痛」がよく見られる症状です。夜間痛があると、十分な睡眠が取れず、疲労やストレスが蓄積し、日常生活にも支障をきたします。このような場合、痛みの原因を早期に特定し、適切な治療を受けることで、睡眠の質を改善することが重要です。加齢に伴い、身体の痛みや不具合、なかなか寝付けないなど、さまざまな体のトラブルが生じやすくなります。複数の症状に悩まされている患者さんも少なくありません。まずは一つ一つ、症状の原因を明らかにして、健康的な生活を送れるように努めましょう。

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    こちらの記事の監修医師

    樋口 直彦

    なか整形外科樋口 直彦 先生

    京都市上京区の「なか整形外科」、院長の樋口です。
    整形外科・リハビリテーション科に来院される患者さんの目的は様々です。 当院では、患者さんが生活の中で何を大切にしていきたいかを一番に考えております。 また、リハビリテーションを治療の柱に、一般の方や高齢者からトップアスリートまで充実のリハビリテーション設備を提供しております。 初診から、リハビリ、入院、手術、術後のリハビリまで一貫して診ることができるよう、小回りの効く対応も行なっております。 痛みをとり機能を上げるだけでなく、不安を抱えている患者さんに安心していただけるように、スタッフ一同努力して参ります。 どうぞよろしくお願いいたします。

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